ケアハウスの1日

ケアハウスの1日

1日の仕事の流れ

ケアハウスには一般型と介護型の2種類があり、介助の有無によって介護職員の仕事内容も変わってきます。一般型はほとんど支援を必要としない自立した高齢者が入居しているため、ここでは要介護度1以上の支援を必要とする介護型ケアハウスでの日勤帯の仕事の流れについて紹介していきましょう。

【主な1日の流れ(日勤編)】
・出勤
・夜勤スタッフからの申し送り、1日の流れを確認
・入浴、臥床の介助(利用者がある場合のみ)
・体操
・昼食の介助
・休憩(交代制)
・見守り、記録作成、デスクワーク、清掃など
・ティータイムの準備、介助
・外出サポート(利用者がある場合のみ)
・夕食の介助
・退勤
以上が日勤業務の大まかな流れです。
介助業務は、入居者の要介護度によって生活支援の介入度が異なり、必要に応じておむつ交換や離床介助、トイレ誘導などのサポートも行います。
介護型ケアハウスは24時間稼働しているため、夜勤スタッフも必要です。
また、施設によっては早出・遅出といったシフト制を導入している例もあります。
出勤する時間帯によっては対応する業務が多少異なりますが、大まかな仕事内容は日勤帯とほとんど変わらないでしょう。

食事の工夫

ケアハウスでは、管理栄養士の監修のもとで作られた栄養バランスのよいメニューと、要介護度に合わせた食事形態の食事が提供されています。主食とされるお米の場合は、普通、軟飯、全粥食、ミキサー食などの硬さを提供。おかずも同様に、咀嚼形態によって普通、一口大、荒きざみ、きざみ、極きざみ、ペーストといった調整が行われています。ケアハウスでは食事のメニューも豊富です。
施設によっては、お正月や七夕、ハロウィン、クリスマスといった季節のイベントに合わせたメニューを取り入れているところもあります。
また、誕生日を迎えた入居者には赤飯やケーキなどの食事を振る舞ったり、2つのメニューから食べたい方を選ぶセレクト型を取り入れたりするなど、工夫を凝らした施設もあるようです。 食事の楽しさを伝えることも大切ですが、食事介助を行う際には気をつけておきたい点もあります。
その一つが、嚥下障害のある方への誤嚥には十分注意すること。また、栄養状態の維持に努めることも重要です。おいしく、楽しく、安全に食事ができるようにサポートすることも介護職員の役目と言えるでしょう。

介護保険サービスと介護保険外サービスとは

介護型ケアハウスには、要介護度1~2の利用者が多い傾向にあります。そのため、介護保険サービスの範囲内で、生活援助と身体介護の援助を受けることが可能です。
たとえば、生活援助で受けられるのは『掃除や洗濯、衣類整理、調理、買い物、薬の受け取り』などのサービス。身体介護では、『食事や排泄、入浴、衣服の着脱、通院、外出、起床』などの介助サービスを利用することができます。
しかし、散歩や趣味のための外出介助、金銭に関する書類の記入、大掃除、ペットの世話、車の清掃、来客への対応などの支援は介護保険外サービスとなります。
支援を必要としない一般型ケアハウスに入居している方が保険外サービスを利用するケースが多く、施設によって利用時間ごとに料金を設定するなどの対応を行っているところも。
また、保険外サービスを専門に提供している事業所などもあり、介護保険と上手に組み合わせて利用している高齢者世帯もあります。
その他に、市区町村が提供する支援サービスもあり、おむつ配送や訪問理美容、寝具洗濯、配食、送迎などの介護保険外サービスを利用することも可能です。

ケアハウスの歴史から転職のコツまで
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